このサイトについて
画家。人を描くことを主体に活動している。インスタレーションなどのダイナミックな展示から小品まで幅広い展示方法が特徴。主にシンプルな素材で力強い作風で描き上げる。近年では様々な手法で新しい表現に挑戦を行なっている。
人と対峙して描く「1×1プロジェクト」を中心に活動。ギャラリー21+葉 ギャラリイK ギャラリー16 gallery wks.など多数で個展。神戸などを中心にライブペイント活動も行う。
2005 9月10日
自分はスマートな恋愛しかしていない、大人の恋しかしていない。いい女しか相手にしていない、というのは真っ赤な嘘だ。そんなわけあるか。
野心家のダチとかと暗黙の了解は「いい仕事」をするのと、「いい女を見つける」ことだった。まあ男のロマンみたいなもんだ。20代はとにかく探した。これは!ビビビビビ!!とか思えば、大阪だろうが高知だろうがいきなり押し掛けた。なんか違うな、と思うとさっさと帰ったりした。こっちはホンモンならアフリカだろうがイスカンダルだろうが会いに行くつもりだった。これも違う、あれも違う、いやこれはどうかな?あれもどうだ?そんなことの連続で明け暮れた。聞いている方は飽きれてただろうがこっちは本気だった。
30くらいに「これは!」と思う女に出会った。 しかしうまくいかなかった。うまくいかないと人間考える。いろいろ考えて考えてさらに考えてくたくたになった。どんどんドつぼにはまった。シリアスに対決したくなかった。それはうまくいかないのがうっすらとわかってたからだ。離れたくないから臆病になった。最後には本当に自分がイヤになった。なんか惨めだと思ったし、滑稽だと思った。自分だけ「これは!」と思ってもだめなんだ。当たり前のことだけど。受け入れるのは辛いことだった。ボロボロになった。
そしてなんもかも考えることをやめて体じゅうから毒が抜けたとき、ある女に出会った。
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