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画家。人を描くことを主体に活動している。インスタレーションなどのダイナミックな展示から小品まで幅広い展示方法が特徴。主にシンプルな素材で力強い作風で描き上げる。近年では様々な手法で新しい表現に挑戦を行なっている。
人と対峙して描く「1×1プロジェクト」を中心に活動。ギャラリー21+葉 ギャラリイK ギャラリー16 gallery wks.など多数で個展。神戸などを中心にライブペイント活動も行う。
2005 3月13日
色彩というのは不思議なものでまず単体で成立しない。なんのことかというと、花びらの色、茎の色、土の色、その関係全体で成り立っている。だからこの花きれいねえ、といったときには茎の色、花瓶の色、机の色すべてを見た中で感じている。しかも、光の反射により見え方は変わるので、固有の色というものが独立していないのがよくわかる。
人も似たようなものかな。個性的というったとき、誰と、どんな人たちの中で個性的なのかが前提でないと意味がわからないし、単体で存在していないということでは花の色の問題と変わらない。個、というのは常に関係の中でしか意味がない。だから自分だけ抜きん出ているという自意識も、天才だという規定もなんの基準かによって色を変える。
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