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画家。人を描くことを主体に活動している。インスタレーションなどのダイナミックな展示から小品まで幅広い展示方法が特徴。主にシンプルな素材で力強い作風で描き上げる。近年では様々な手法で新しい表現に挑戦を行なっている。
人と対峙して描く「1×1プロジェクト」を中心に活動。ギャラリー21+葉 ギャラリイK ギャラリー16 gallery wks.など多数で個展。神戸などを中心にライブペイント活動も行う。
2023年 4月17日
坂本龍一の追悼の記事が止まらない。数多くの記事の中で核心をつくものがあった。
YMOの前にアレンジャー、ミュージシャンとしても大活躍していた彼が、ソロアルバムを作った。それが「千のナイフ」だ。「ソロアルバムは自己発露の場だと思う。売れなくてもいいと言ったら語弊があるかもしれないけど、ソロアルバムでは自分を譲ることは絶対にしたくありません。僕は音楽をアートにしたい。アート、芸術というのはどれもがただちに評価されるとは限りません。メジャーで売れなければ、自主制作してでも自分のアートを貫く覚悟はあります。」(おとなの週末 岩田由記夫の談話から)彼はやはり現代美術の延長として音楽を捉えていたことがわかる。この姿勢はそのまま現代美術作家に当てはまるからだ。ただその作品は現代美術の枠を超えていた。ここでの方法論はそのままYMOにつながるほど重要だった。初期の3作はこの姿勢が濃厚で大好きだ。
その後戦場を変え、海外市場やいくつものレーベルを経て表現形式も映画音楽からフュージョン、ポップス、など実に多彩になってゆくが、最終的にやはり現代音楽に帰った気がしている。構成も捨て去って音そのものになっていった。生き様に春夏秋冬があるように、音楽もそうだったような気がする。
彼はなにものになるかわからなかったと若い頃を振り返った。音楽家になるかもしれないし、革命家になるかもしれないし、なにものにもなりたくなかったという。それは音楽のスタイルにも現れ、東洋でも西洋でもない音楽、どこにも所属しない音楽などを作った。どこに住んでもいい生き様やジャンルを超えた人間関係など、彼の思考が「自由」というものに根ざしていたのは間違いないし、自分が共感を抱いたのはそこだった。
彼の最後の自伝のタイトルは「音楽は自由にする」だ。
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