おもろい

2010 1月23日

同じ絵を二度と描けない。再現は不可能だ。同じ人間が描いたのに。タッチを売りにする描き方だとなおさらだ。

ピッチャーだと体力がダイレクトに出るからわかりやすいけど、画家はそう筆圧が変わったわけでもない。

手塚治虫でもなんでも実は変わっている。本人も努力して自分のスタイルを真似たり変えたりしているわけだ。池田満寿夫も変わった。若い頃のあのシャープでしゃれたタッチは出なくなった。そういう意味で画家のタッチはそのときの現実をダイレクトに現しているともいえる。

画家だけじゃないか。若い頃のイメージが衰えるっちゅう考えが間違いだな。でも時速170kmで投げるわけでもなし、やれそうなもんだけどやれない。これが苦しい。同じ自分じゃないみたいだけれど、これが本当なんだろう。

どんどん変わってゆく。

そういやこのまえ友達の家にいったら面白い話聞いた。下のアトリエの二人組みの話。東京芸大の二人が東京で、不動産屋に聞いてアトリエの条件で日本中の都市ならどこでもいいから見つけてくれ、といったらたまたま京都があったらしい。次の日東京から京都に夜行のって来た。それで京都来たらしい。それから一年半だ。

おもしろいなあ!