お地蔵さん

2006 11月22日

「何も願わない、ただ手をあわせる」そんなタイトルの本を読んだ。藤原新也の本だ。

表紙のお地蔵さんの写真が素晴らしく思わず買った。名もないみじかな人たちの死 、それに接した彼の透明な心情。そこには不思議な静寂があった。

そういえばぼくらの日常には昔はああいったお地蔵さんや神社やお寺がみじかに寄り添ってた。郊外のニュータウンにはないものだ。意外に都市にそれがあるのは歴史があるからだろう。ぼくは田舎生まれだから自然とそういったものに囲まれていたように思う。ああいったものが人たちのよりどころになることが生きてるとたくさんある。名もない道ばたのお地蔵さんに。