オールナイト

2005 9月7日

いつのまにか夜更かしがあたりまえになって何年たつんだろう。二時、三時に寝るのはあたりまえだ。朝六時半に起きる時期もそうだった。

親に内緒で深夜放送聞き始めたのは十歳くらいだったか。十一くらいのときは鶴光のオールナイトニッポンにはまったから、夜更かし歴は長い。家をこっそ抜け出して友達と海辺でラジオ聞いて寝ないで学校行ったりしていた。

予備校、大学の時代は夜更けまで話し込むなんて当たり前だったし、十二時前に寝るなんて病気のときくらいだ。

よけいなものが多いのも問題だ。深夜放送のテレビはけっこうおもしろいし、ネットはあるし、ラジオもいい。コンビニはいつまでも開いてるし、飲み屋だってやってる。一日中海で泳いでくたくたに疲れて眠るならいいけど、そんな生活はまだ送れない。

一時期一ヶ月に一週間深夜勤務をしてたことがある。なにか夜仕事をしてるのは辛いけれど、ふとした瞬間に何とも言えない郷愁のようなものに浸ることがあった。夜の食堂で一人。室内灯は半分消してある。遠くにはテレビがついているけれど、聞こえないくらい小さい音だ。薄暗がりの片隅で一杯のビールを飲む。ああ、うまいな。世界はちょうどいい静けさだ。いつもうるさすぎる。そんなときはホッパーの絵なんか思い出した。

まあ、はぐれものは人のいない夜が落ち着くってことか…。