学生運動

2019 9月18日

学生運動。

大学でずいぶん社会問題について激論したので、非常に関心があった。しかし今はそれも微妙な気持ちだ。香港の運動を見るにどう着地するか気になる。パリの五月革命を含む1966年からの世界的な学生運動、日本の学生運動。どれもモラトリアムな運動で終わった。若者が異議申し立てをして立ち上がるのは悪いことではない。しかしいつもいつもろくな終わり方をしない。暴力で制圧されてテロ化する。そうなると市民を巻き込んだものになって、目的を見失う。いつまでたっても成熟しない。それがなんとも歯がゆい。

香港の学生がアメリカの介入を希望したとかニュースで言っている。おまえら大丈夫かと思う。政治力がある人間がいないことを証明してる上に、今のトランプ自分の国だけ大好きアメリカに何言ってんだ、おい。正義で国は動かない。アメリカにメリットがないと介入しない。革命は軍事力が背景にないと成立しない。中国の革命もキューバ革命もソ連の援助なしには不可能だった。そこにあるのは正義ではなく利害だ。香港が自治を獲得するには軍隊を持たないとできない。それは不可能で、中国化するのが時間の問題なのは多分皆わかっていて暴徒化している可能性が高い。

正義を信奉して主張する若者はあまりにも思考がナイーブで危うい。それはカルトに利用されたり、共産主義に利用されたりして来た。

気持ちがわかるだけに、なんとかならないのか、といつも思ってしまう。