役者

2013 7月3日

シブい役者が好きだ。

日本なら今は大森南朋や井浦新、豊川悦司も好きだ。外国だと最近改めてウィリアム、デフォーがいいと思う。あの顔は年輪を重ねるごとにいいはずだ。近作の「ハンター」もよかった。孤高の男の厳しさと優しさがシブい。「アンチクライスト」も映画はうんざりだが知性を感じさせる役柄で良かった。タフな体躯も重みを感じさせて深いし、仕草と空気だけで表現させてしまうのは味わい深い。とんでもない悪役もハマるし、プラトーンのせいか、悪と善の狭間を体現する役が彼には似合うようだ。

他にも年は食ったがスコットグレン。知性と静的な空気を醸し出してしまう。スティーブンレイもいい。最近は見ないが、彼もつぶやくような台詞と些細な動きで感情を表現してしまう。決して二枚目ではないがそれもリアリティを感じてしまう。 全盛期は過ぎたようだがジェームズウッズ。彼の正義と悪の矛盾した匂いは傑作「ワンスアポンナタイムインアメリカ」がやはり最高だと思う。

まあそういった役者の中でも、年齢的にも57歳にしてまだ色気と危険さをはらみ、話題作にも出演、主役もはれるデフォーはすごいと思う。手元にある1987年の雑誌SWITCH。そこに特集を組まれているのがデニーロ、ウッズ、クリストファー.ウォーケン、デフォーだ。これは熟読した。デニーロとウォーケンに対する興味は今はあまりないが、好みが二十歳の頃から26年経っても変わっていないのに笑える。

あ、最近観た映画でトムクルーズと共演していた女優、オルガ・キュリレンコ はいい女だなあ。007のときより良かった。大人の色気と切なさと妻の貞淑さをきちんと表現していた。あれはいい女。