思い出の映画

2014 7月4日

ハリウッドの王道映画も割と好きだ。

ボディガードとかね。古くはカサブランカなんかもそうだ。これはワーナーかな。まあワーナーじゃないけどそういう映画、アンカーウーマンを久しぶりに観た。なかなか置いてないので中古のVHSを購入した。

ミシェルファイファーとロバートレッドフォード。こういう話は役者でほとんど決まる。ブラピもデカプリオもレッドフォードの前では小僧にしか見えない。青年の匂いを背負ったダンディな二枚目で彼にかなうものがいないだろう。栄光から挫折した男が、生意気だが生きの良い田舎の女をキャスターとして成功するのを影で支える話だ。実際にモデルになった女性キャスターがいたらしい。物語はそんな定番のお話を進みつつアメリカのシビアな現実を挟んで来る。アメリカのテレビではキャスターの地位と言うものが確立しているのがひしひしと理解出来る。しかもその中での女性キャスターというのは特別だ。彼女を支えながら、もう一度第一線の戦場の報道に飛び込む男の姿にしびれる。彼女の活躍が、彼の今を目覚めさせたのだ。物語は男が戦場で散るという悲しい結末を迎えるが、彼は最後に今を生きたのだろう。それは彼が作り上げた彼女が知らぬ間に教えたことに違いない。

この映画には思い出があって、レッドフォードが好きな母親と初めて映画館で観た映画だ。

そう言う意味でも忘れがたい。