悪の油

2008 9月3日

there will be blood観た。あまっちょろい感傷なんて吹っ飛ばす意味でもちょうど良かった。吹き出る原油、悪と欲望の象徴だ。意味や解釈より、あの黒い液体の存在がすべてじゃないか!この監督はいつもキリスト教の善と悪の原理の間に身悶えしてるなあ。これはこれで今回こいつなりに決着を付けたと見た。

全く俺なんて全然甘いね。ふう。(笑)もっと悪党にならないと。なに?十分ろくでもないって?

悪や欲望の原理に敏感でいたい。作家としても男としても。だってそれがないと動かない。見えないだけで土の下は真っ黒な原油で動いてる。男女の場合もそう。さえなくて眠たい奴は善の側だけで考える。女が善の象徴だと思ってやがる。女や子供こそ悪の原理に敏感だ。それこそ自然の側に近いから。俺も真っ黒な原油の中で身悶えしたいもんだぜ。札束をぶん投げながらな。