母のそれから

2017 8月17日

手術後の母はホルモン治療に入った。骨粗鬆症のリスクや副作用があるが、ガンの再発を防ぐためには仕方がない治療だ。母の場合下痢が続く症状がある。帰る前にその話を聞かされていたので心配だった。

母はとても元気だった。

週に三日は体操に行っているそうだ。そして夕方には吉川の海まで行って階段を上り下りしている。目を離すと庭の草をむしっている。ふつう歳をとって病気になると、わがままを言って楽になりたいものかと思うが、母は努力するのは嫌いじゃない、と言う。でもほっておくとピタッと動かなくなる。今日は調子が悪いねえと言う。それを見てるとまだ油断はできない。

夜食を取ろうとしてると「あんたこんな時間にご飯取りよったらいかんぞね」と言う。何度も口を酸っぱくして言う。それを聞きながら、怒って心配する元気が出て来たなあと思い、「わかった。半分くらいにしちょくきね」と答えた。