細木からジョンレノン

2005 11月12日

なんだか知らないけど細木数子の番組で「ヘドウィック アンド ザ アングリーインチ」という映画を知るとは思わなかった。前から気になってたけれど、あのばばあがきっかけで観ることになった。それがすごかった。とにかくよかった。特に最後のあたり、ケレンミ溢れる世界から真っ白な世界に移行して主人公が全裸になるところでジョンレノンが浮かんだ。ジョンレノンといえば、ファーストアルバムの「ジョンの魂」だ。結局あれを超えるソロアルバムはなかった気がするけど、あそこでジョンは何もかもさらけ出した。それが人々の胸に響いた。ああ、ロックンロールだな、そう思った。それが「ヘドウィック」にもあった。よりシンプルなもの。余計な世の中のことなんかぶっちぎって最も強い純粋なものだけを提示するなんてことはそう簡単にできるものじゃない。痛みが伴うからね。

細木数子からジョンレノンにつながったのが不思議な感じだ。あのババアがロックだとは言いたくないけど。(笑)とにかくシンプルで強いものが見たいこのごろだ。