野市

2018 6月3日

野市という高知の田舎で生まれた。

都市に生まれた人には理解できないと思うけど、高知県の野市という町には、小学校が3つ、中学が1つしかなかった。いわゆる競争の激しい私立中学校は県内に2つしかなかった。小学校は2クラスで、市内に進学したのは90人の中で2、3人。特に野市小学校は野市中学校の隣だったので、別棟に移動する感覚で進んだ。進学で悩む姿は皆無だった。勉強できるやつも不良も農家の息子も教員の子供も貧しい家の子供も、なんもかもごった煮で区別なんかなかった。

小中学時代はのびのびとほんとうに楽しかった。思い出せばいい思い出ばかりだ。規則も守らず好きにできた。教室から海や山ばかり見ていたし、教科書に落書きばかり描いていた。隙あらば授業中に友達と将棋していたし、休み時間はプロレスと格闘技ばかりで、試験の3日前に勉強して、ほとんどオールナイトニッポンを聞いていた。携帯もないので、夜中にこっそり家を抜け出して友達とラジオを聴きながら朝まで話をした。

ひょんなことで都会に行って永い時を過ごしているけれど、今も気持ちは高知にある。

個展をやって、あの頃の友だちが集まってくれて、せい!とあの頃のように呼びかけてくれた。今も野市小学校から付き合ってる連中もいっぱいいる。

幸せなことだな。