鍼師

2010 3月14日

たまになるんだな。腰。久しぶりに腰を痛めた。

些細なことが出来ない。なんもかも面倒だ。エッセイも書くのに労力がいる。それで、鍼をうちにいった。そこは甲子園の鍼師で、住宅街のなかでひっそりと開いていた。先生はおしゃべりな方だった。おもしろいのが最初に脈をみたこと。実は脈の鼓動のスピード、ねじり具合、左右のバランスなどなどで、体の状態を理解するらしい。(舌もみる)そして最初に体から放電させる。からだは帯電してるらしい。足の裏から電流が走って驚いた。この人独立して五年らしいが只者ではない。デンマークでも診療していたとのこと。なんでもデンマークは医療費がただなので、些細な病気は治してくれない。あぶれた病人が多くいる。それで受け皿が東洋医学になっているらしい。今の中国の鍼は文化大革命で変わったもので、本来の中国の鍼は台湾にいった。それでこの先生の鍼は台湾がルーツとのこと。うたれながらへええ、と感心。今までの鍼はまがいもんに見えてきた。「左足かかとからの筋力の落ち方がひどい。事故のリハビリをきちんとしなかったんではないですか?」そうズバリあてた。実は左足のくるぶしは最初の病院のミスで骨折していたのに見逃し、てきせつな治療もされずに退院した。別の病院で発見。リハビリのまもなく、再手術。腰の骨をとってくるぶしを再生。ボルトを一年入れられた。退院後は足を再生した恐れから、強く負荷をかけるのが怖かった。ほかにも外科医のような正確さで診断してゆく。

からだは嘘をつけない。この人はなにもかも見抜きそうだな。

そんなふうに思う。

また尋ねてみよう。