OZU

2005 4月12日

神戸には浅草か三谷かわからないドヤ街がある。新開地がそこだ。昔は映画で栄えた時代、本当に浅草のように呼ばれたようだ。今もコ汚いオヤジがそこらへんをうろうろしている。神戸も広い。

まあ、そこに今も味のある名画座があるのを知った。2本立てで1300円。小津安二郎をやってたので観る。「晩春」今までかったるそうで避けてたけど、見るべきとこはあります。構造はフランス映画のようだ。様式がきちっとしている。原節子は肉体が強いから、ああいう抑えた演技だとかえって緊張感があるようだ。なんともいえない世界観。ストーリーもこの世界観を破綻させない程度の起伏がある。確かに異国の視点から見れば新鮮な世界だね。そしてそれは今の僕たちの視点だ。